KWV真空二重保温管とは…

  • 真空とは、「大気圧より低い圧力状態」と定義され、真空には圧力の程度によって段階があり、低真空(1/1000気圧)から、超真空(1兆分の1気圧)まであります。真空二重保温管に使われている真空度は中真空(1/1,000,000気圧)で、多くの真空技術の中でも最も利用される領域です。通常の自然環境における断熱ならば、中真空の段階で十分断熱することができます。真空二重保温管は、本管と外装管の間の空気を真空ポンプで中真空まで圧力を下げて、真空状態を長時間保持できるようにしました。

    常圧時では、熱をおびた分子がビリヤードの球のように他の分子に衝突し熱を移し、全体に広がっていきます。真空時ですと分子が少なくなり、分子が少なければ少ないほど衝突する回数が減り熱の伝わりが遅くなります。
    このような症状を利用したものが、真空断熱効果です。

  • 特 長

    環境にやさしいクリーンな製品
    真空二重管は断熱材を使用していません。
    近年、問題になっているフロンガス(ウレタン断熱材に使用される)によるオゾン層の破壊、工場で発生する断熱材の廃棄物の問題を解決しました。

    環境にやさしいクリーンな製品
    真空二重管の保温能力に厚みの概念はありません。
    そのため、寒気が厳しい地域でも断熱部の厚みを厚くする必要がありません。

    経済的でコストも削減
    断熱材のコスト分はもちろんのこと、温水や冷水の搬送において搬送途中でも温度損失が非常に少なくり消費燃料が少量ですみ、燃焼ダウンを可能にします。

    吸湿が起きない
    断熱材の種類や形状によっては空気中の水分が結露し、それを断熱材が吸収して断熱性を阻害する場合があります。しかし真空二重管は断熱材がありませんので、結露防止効果があります。

構造図

特 性